北斗のパン

「スマホを落としただけなのに ~厨2病の殺人鬼~」 

あらすじ:ナッパンの頭がはじけてパーン 

「俺か、俺はパン殺拳・北斗パン拳の継承者パンシロウだ!むしゃむしゃ。」 

身長が2mもあろう男が先程、パンクズとなったナッパンを食べながら孫トリオの問いに答える。 
孫トリオは不思議に思った。何故このパンシロウはパンクズを食べているのだろうと。 

「おめぇ、なんでそのパンクズ食ってんだ?」 

「何故人はパンクズを食べるのか。人間は生きていくなかで、何かを食べなければならない。しかし、これを食べてはいけない。あれを食べたほうがいい。鯖移動はあそこがいい。 人間というものは、すぐ自分の人生の経験則だけで方程式に当てはめたがる。勝利の方程式。幸せの方程式。一つ教えておこう。 人生に方程式などない!これが俺の方程式・・・」 

孫トリオとしては、何故ナッパンのパンクズを食べているのかを聞きたかったのだが、全く的外れの答えであり、ちょっと面倒くさい人だなと思った。 

「いや俺がききてのぇはよ─」 

「フッ。それよりも、お客が来たようだ」 

パンシロウが、スッと明後日の方向に指を指した瞬間、闇の中から一人の青年が現れたのだ。

「よくぞ気づいたパンシロウよ。我が名は改パン人間。黒炎竜の力を右手に宿した、ダークフレイムパンマスターまたの名は闇炎パン竜 (BLACK FLAME PAN DRAGON)とは私のことだ。 古の盟約により、ぬ王と戦う運命を背負い、私は鯖を移動し、晴れて改パン人間となったのだ。 秘宝パンを狙う、ぬ王の回し者たちよ。貴様らはここで死ぬことになる。」

エターナルフォースブリザード」によって我に吸収合併されるのだ。」 

孫トリオは混乱していた。ただでさえ、扱いに面倒くさそうなパンシロウの他にも聞いてもいないのに自己紹介をはじめるいかにも弱そうな厨2病っぽいやつが現れたのだから。



「凍りつくがよい!!エターナルフォースブリ──」 

プルルルルル。プルルルルル 改パン人間がエターナルフォースブリザードを放とう(実際はできない)とするさい、スマホの電話音が鳴り響く。 孫トリオは思った。誰のスマホから鳴っているんだと。 
そう思っていると、改パン人間がおもむろにこのタイミングでスマホの電話に出る。 

「・・・はい、もしもし、あっお母パン?えっいま?今、ちょっと友達といて忙しいんだけど。 えっ、机の上の黒いノート?えっみたの?えっみちゃだめ。駄目だ--ーッぐ・・・」

 孫トリオは、戦いの最中何をやっているんだろうと思った。
どうやら、改パン人間はお母パンと電話しているらしい。
見られたく無いものをお母パンに見られたのか。
急に「改パン人間」が胸を抑えはじめ、しばらく苦しみながら命を落としたのであった。 孫トリオは何が起こったかまるでわからない。
スマホ(にでて勝手に命)を落とした(のを単に見ていた)だけなのだから。

Written by Nokko



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